
断罪のドラグネット
世界人口の7割が死亡した大災害「赤死病」。美貌の監察医ルスラン・クサカは密かに「美しい死体」を探し求めていた。そこに現れた刑事の真嶋。彼はルスランの卓越した解剖技術に目を付け捜査協力を要請するのだが…。
登場人物

ルスラン・クサカ
赤死病で死んだ草加総合病院の院長の息子。大厄災後もひとり院内で生き残り、15年間外にも出ず、缶詰のみで生きてきた。天才的な解剖学の知識を持ち、「美しい死体」を探している。

真嶋了
兵庫県警刑事課所属の警察官。ルスランを特任監察医に取り立てるよう県警に強引に働きかけた。以来、検死官が犯罪を見落としているとおぼしき死体をルスランの元に持ち込み、真相を解き明かそうとするが、その裏には個人的に解決したい事件が。

草加颯太
かなり遠くで血の繋がりがあるルスランの親戚。育ってきた施設の閉鎖によりルスランと暮らすことに。