
美しビルの解かない探偵
雑多な歓楽街に不釣り合いに佇む、レトロで美しいビルディング。
一見美しいビルであったが、その実、各階では日々「事件」が生まれている。
探偵がひとり、ビルに棲みついている。
彼は事件の謎を解き犯人を特定することをせず、「美しく終わらせる」ことに命を燃やす。
その狂気を孕んだ美への執着は――――何!?
登場人物

探偵
たんてい
うるわしビルディングに事務所を構える、うるわし探偵社のうるわしい探偵。美への知識と執着が異常。「名探偵」と呼ばれることに不快感をあらわす。